満島ひかりさんがドラマ『ウーマン』で演じていた病気は?

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出典:出典:kenshin.hk

満島ひかりさんがドラマ『ウーマン』で演じていた病気が何であったか
覚えていますか?

『Woman』(ウーマン)は、2013年7月3日より9月11日まで
全11回で日本テレビ系列で放送されたドラマ。

満島ひかりの民放連続ドラマでの主演は、『ウーマン』が初。

シングルマザーを主人公に、
命をかけて生きる女性の生き様を描く社会派ドラマ。
キャッチコピーは、「わたしには、命をかけて守る命がある」。

その『ウーマン』の第3話では、満島さん演じる小春が訪れた病院で
澤村医師(高橋一生)から、ある検査を促されるエピソードが有りました。

そして、一つ飛んで第5話では、精密検査の結果、難病の再生不良性貧血と診断された小春。

命にかかわる病気だけに、仕事を休んで治療について考えるようにと
医師の澤村と藍子(谷村美月)から告げられるのです。

満島ひかり演じる小春が患った「再生不良性貧血」とはいかなる病気なのでしょうか。

ドラマでは詳しく触れられることのなかった「再生不良性貧血」とはどのような病気なのか
しらべて、ドラマ『ウーマン』にどのように影響していたのか考えてみます。


再生不良性貧血とは?



”再生不良性貧血は血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する疾患です。
この状態を汎血球減少症と呼びます。
重症度が低い場合には、貧血と血小板減少だけがあり、
白血球数は正常近くに保たれていることもあります。
白血球には好中球、リンパ球、単球などがあり、再生不良性貧血で減少するのは主に好中球です。
好中球は私達の体を細菌感染から守る重要な働きをしています。
これらの血球は骨髄で作られます。
本症で骨髄を調べると骨髄組織は多くの場合脂肪に置き換わっており、血球が作られていません。
そのために貧血症状、感染による発熱、出血などが起こります。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

たまに聞く病気ですが、これほどひどいものとは知らなかったです。

「血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する」とあり
聞いいただけで深刻な貧血であることがわかります。

白血球にはいろいろな種類があるようですが、私達の体を細菌感染から守る好中球が
減少するとあらば、細菌感染の危険性が増大しますよね。

結果、貧血症状、感染による発熱、出血などの症状が見られるようです。

満島ひかりさんの迫真の演技もわかるような気がします。

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出典:sp.mainichi.jp

この病気の患者数はどのくらい?



”臨床調査個人票による調査では、2004年~2012年の9年間の罹患数は
約9,500(年間約1,000人)、罹患率は8.2(/100万人年)とされています。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

年間1,000人がこの病気を発症するそうですが、それは多いのか少ないのか
あまりぴんとこないですね。

でも、1日に直すと毎日3人近くが発症して認定されている計算です。

結構いるんですね。


この病気はどんな人に多い?



”罹患率の性比(女/男)は1.16で、男女とも10~20歳代と70~80歳代にピークがあります。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

女性のほうがかかる率がほんの少し多いんですね。

そしてかかる率が高いのは10〜20歳代にピークがあるということなので、
正に満島ひかりさん演じる小春の年齢に合致します。

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この病気の原因は?



”骨髄中の造血幹細胞が何らかの原因で傷害されて起こる病気です。
造血幹細胞とは骨髄中にあって、赤血球、好中球、血小板の基になる未熟な細胞です。
赤血球、好中球、血小板は骨髄で完成すると血液中に放出され、その後赤血球は約120日、
好中球は半日、血小板は約10日で壊れます。
健康な人では造血幹細胞からこれら3種類の血球が絶えず作り続けられて、
壊れた血球分を毎日補っています。
再生不良性貧血ではその造血幹細胞が何らかの原因で傷害されるため、
3種類の血球が補給出来なくなっています(図1)。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

[図1]
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出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

専門的な説明がされていて、ちょっとわかりにくですが、

要は、骨髄にある造血幹細胞が何らかの原因で傷害されるために、
赤血球、好中球、血小板の3種類の血球が不足することが原因のようです。

でも、「何らかの原因」とあるので、本当のところ原因はわかっていないのでしょうね。

だからこそ難病指定なんでしょう。

『ウーマン』の主人公小春、即ち満島ひかりにはつらすぎる病気の設定です。

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出典:buta-neko.net

この病気ではどんな症状がおきるか?



”赤血球は酸素を運搬しているため、その減少によって脳、筋肉、
心臓などの全身に酸素欠乏の症状が起こります。
脳の酸素欠乏でめまい、頭痛が起こり、筋肉の酸素欠乏で身体がだるくなったり、
疲れやすくなったりします。
心臓の酸素欠乏により狭心症様の胸痛が起こることもあります。
それ以外に、身体の酸素欠乏を解消しようとして呼吸が速くなったり、
心拍数が多くなったりします。
呼吸が速くなったことを息切れとして感じ、心拍数が速くなった状態を動悸として感じます。
赤い赤血球が減るため顔色は青白くなります。

白血球のうち好中球は主に細菌を殺し、リンパ球は主にウイルス感染を防ぎます。
したがって、好中球が減ると肺炎や敗血症のような重症の細菌感染症になりやすくなります。

血小板は出血を止める働きをしているので、少なくなると出血しやすくなります。
よく見られるのは皮膚の点状出血・紫斑や鼻出血、歯肉出血などです。
血小板減少がひどくなると眼底・脳出血、血尿、下血などが起こります。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

様々な症状が現れるようですが、大別して赤血球減少によりおきるもの、
好中球の現象でおきるもの、血小板の減少でおきるものになるようです。

赤血球減少では、酸素欠乏でめまいや頭痛、だるさ、呼吸数や心拍数が
増えたり、顔面蒼白など。

好中球減少では、肺炎などの重症な細菌感染症など。

血小板減少では皮下出血、市販や鼻血、ひどくなると、眼底・脳出血など。

簡単に貧血とは言えない怖い病気ですね。


この病気はどんな経過をだどるのか?



”発症後早期に的確に治療された場合には、70%以上の患者さんが輸血不要となるまで改善します。
ただ、G-CSFを投与しても好中球が0のままで全く増えない劇症例では、
早期に骨髄移植を行わなければ感染症のため死亡する確率が高いのが現状です。
一部の重症例や、発症後長期間を経過した患者さんは免疫抑制療法に反応しないため、
定期的な赤血球・血小板輸血が必要になります。
赤血球輸血が度重なると糖尿病・心不全・肝障害などの鉄過剰症の症状が徐々に進行します。”
出典:nanbyou.or.jp 難病情報センター

少し安心できるのは、難病ですが70%以上の患者が改善するとのこと。

それでも残り30%は骨髄移植や定期的な輸血が必要になり、
輸血が度重なると糖尿病・心不全・肝障害などの鉄過剰症に進行するとのこと。


ドラマ『ウーマン』の中でのこの病気の意味



主人公の小春がこの病気を発症したわけですが、小春役の満島ひかりさんはその迫真の演技が
見事でした。

ドラマの中では常にこの病気の事に触れていたわけではないですが、
第3話、第5話、第6話、第9話とこの病気のことが中心で出てきます。

そして、最終回の第11話は骨髄の提供を断った小春が最後にどうなったのか
明確にしないまま含みを持たせて終わりました。

上で書いた難病情報センターの情報では、70%以上の患者が改善するとのことなので、
骨髄移植が必要になるのはそれ以外の内で好中球が0で感染症のため死亡する確率が高い症例
になります。

そうであれば、とっても心配な状況のままドラマは終わってしまったわけです。

でも、別の記事にも書きましたが、ドラマの結末では、
小春と栞は元気に歩んでいく含みをもたせていると感じます。

小春を演じた満島ひかりさんの演技力が高く評価された『ウーマン』ですが、
この病気の考察からもそれを改めて知ることになりました。


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